家の住み替えのための売却では、買い替え特例について知っておくと良いです。
この特例を利用すると、譲渡所得に対する課税を将来に繰り延べることができます。
例えば、1000万円で購入した家が6000万円で売れたら、5000万円の
利益が出ており、高額な税金がかかってしまいますが、この税金は
すぐには課税されず、住み替え先の家を将来譲渡した時まで
繰り延べることができます。
買い替え特例を利用すると、マイホームの3000万円控除の特例を
受けることができなくなりますので、よく考えて行う必要があります。
家の住み替えでは、むしろこのようなケースは稀でしょう。3000万円で購入した家が
2000万円で売れるというように、損失が出る可能性のほうが高いです。
そのような時は、買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び
繰越控除の特例を利用することも検討しましょう。
特例を利用する時の注意点として、一定の制限がつく場合があるということです。
マイホームの特例は5つありますが、2つ以上を併用ができるものと
併用ができないものがあります。
また、特例を利用すると住宅ローン減税を受けられなくなる
ケースもあり、複雑な制度となっています。
なるべく専門家のアドバイスを受けておくのが良いでしょう。
家の住み替えでは、まずは複数の不動産会社に査定をしてもらい、
現在住んでいる家の価値を確認しなければなりません。
住宅ローンが残っている場合には、完済できるかどうかということがとても重要です。